いとをかしな日々 11

秋の真ん中

 

暦では寒露を迎え

朝夕に冬の気配が漂う季節がやってきて

だんだん夜が長くなっていく

 

暑っ! でも 寒っ! でもない

心地のよい風をもうすこし感じていたい

 

手間のかかる下拵えが待っていても

秋の実りを目にすると

ついつい手を伸ばしてしまう

 

いろいろ試している栗の皮むき

そのまま根気よくむいたり

凍らせてみたり

熱湯をかけてみたり

圧力かけてみたり

秋のたのしみはつづく

 

庭の甘柿の木では

鳥たちが朝の集いをしている

一方 渋柿の木はとても静か 

おなじように色づいているのによく違いがわかるものだ

 

秋風を感じながら自転車をこぎだす

太陽の光を通す銀色の雲

収穫を待つ金色の田畑

りんごが真っ赤に熟してきて

黄色や橙色の名も知らぬ花が咲いている

たくさんの秋色を目に

誰ともすれ違わない道すがら

うたを口ずさみペダルを踏んだ

 

ケセラセラ

なるようになるさ

 

帰ったら栗入り秋色のおやつを焼こう

 

いとをかしな日々