いとをかしな日々 1

米麹と塩と水

シンプルな材料なだけに選ぶもので出来上がりががらりと変わる

白米の麹にしてみたり、ある時は乾燥麹に、ある時は湖塩を、はたまた配合を変えてみたりもした

さんざん寄り道をしてたどりついた

無農薬無肥料の自然栽培の玄米生麹と天日干し天然海塩の組み合わせ

よく見かける塩麹のレシピよりも塩分濃度は低めなので

保存食としてはおすすめしかねるが

香りうまみ塩味奥行きのある塩麹 自分好みの塩麹

塩麹ブームのときには飛びつけずにいたけれど

いまではなくてはならない調味料のひとつになった

 

塩麹は三五八漬けからきているらしいと近ごろ知った

三五八漬けは東北地方に伝わるお漬物

塩:麹:米=3:5:8の割合でつくる覚えやすい漬け床

食堂で働いていたころ

そのすばらしさを知り

せっせと三五八漬けをこしらえた

漬け床を準備して野菜を漬けておくだけで

翌日にはほどよい塩味に漬かり

うまみが増しておいしくなるなんて

まるで魔法だと

直売所でめずらしい野菜を見つけては

面白がってなんでも漬け込んだ

 

旅にでるときには

まだ出会ってもいない人へのお土産にと

出会う予定もないのに三五八漬けの素を大きなリュックの隙間に詰め込んだ

どこにでもその土地でとれる野菜があるはずだからと

 

あてもない三五八漬けは

イタリアでホームステイさせてもらったホストのご夫婦に

オーストリアでお世話になった日本語堪能なかわいい人に

無事お土産としてわたすことができた

 

いとをかしな日々

 

つぎは醤油麹を醸してみようか